たまこー通信
コーヒーに関する色々な話題をどんどん追加して行きます
CAFE' DE PARIS

2006年1月にイタリアのローマとフランスのパリを訪問しました。「2006年ローマ・パリ」はそのレポートです。
最初に向かったローマの旅は「カフェ・ド・パリ」で始まり、カフェ・ド・パリで終わりました。
ホテルがド・パリから3分ほどの立地。空港からローマのホテルに到着したのは午後7時過ぎでしたが、夜、観光に出る訳にもいかず、近いところで一件だけと考え、初めて入ったバールです。そして、また次の日も出かけ、ローマを発つ最後の日も最後のバールとして一杯飲んだ次第です。華やかでテラスが印象的なヴェネト通りにあり「グラン・カフェ・ドネイ」の向かい。フェリーニ監督の映画「甘い生活」の舞台としても有名らしい。
コーヒー屋を始めて3年が経っていましたが、イタリアのバールに行く事は夢のひとつでした。ですから、この店に入った時は緊張しました。そしてバリスタに「ウン・カッフェ!」と注文、バリスタは「エスプレッソでいいのか?」と言った事を聞いてきます。イタリアではカフェ=エスプレッソの事なので、こちらが日本人と見て確認したようです。これはその後行くバールでも何度か聞かれたものです。
しかし、日本のコーヒー屋としてはその事を理解していました。「私たちは本場のエスプレッソを飲みに来ているんですよ」、とはイタリア語で説明できませんが、とにかくエスプレッソをお願いします! …といって出てきましたエスプレッソが。ロブの強烈な味。でもそんにな悪く感じない。量は25cc位。マシンはファエマ。味はとにかくバンコで立ち飲みする自分に感激でした。ド・パリは一番思い出となったバールでした。
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準備中です。
日本コーヒー文化学会講演・Utz Kapeh説明会 2004年6月6・7日
神田の学士会館にてコーヒー文化学会の総会がありました。
<SCAA(米国スペシャリティーコーヒー協会)クリスチャン・ウォルサーズ会長の講演>
SCAAは1982年発足。現在会員は40ヶ国3000人でリテール38%、大手ロースター16%、生豆卸・生産者等11%、メーカー・流通20%、個人・準会員15%。新しいピラミッドの説明もあり、SCAAカッピングフォーム80点ライン以上で「QCertified Spesialty Grade」が加わりました。アトランタでアピールされていたQ認証がこの中には入ります。 アメリカのスペシャリティーコーヒーのマーケットは現在16%、これを30%にするこ
とがSCAAの目標との事です。 クリスチャン会長自らブラジル・セラードコーヒーのカッピングを実演。マイクを
通してのせいか、コーヒーを吸い込む音がすごかったです。また、吸い込む時間が長かった事が特徴。 また、アメリカ人は大きなカップで大量に時間をかけてコーヒーを飲む人が多いとの事で、冷めたコーヒーの品質も重視している点が特徴。冷めると、おいしくないコーヒーはフレーバー・クオリティーが低下する。良いコーヒーはクオリティーを保つ。スペシャリティーコーヒーはクオリティーが上昇する事もある、との説明。冷めるとコーヒーの善し悪しが確かにわかります。それをカッピング評価に取り入れた点は画期的です。 SCAAの香味表現はワインや香水と共通していると説明あり、フローラルやフ
ルーティー・ナッツetc… ものすごく多い。店頭でのコーヒー説明は単に苦味3 酸味2etcといった数字だけでは時代遅れとなってしまいそう。的確に香味を判断できる能力、表現力をもっともっと身につけねばならないと実感。これからも鍛錬の日々です。
<シンポジウム「日本でのスペシャリティーコーヒーの将来像」堀口氏・マルオ氏>
堀口氏はいつも通りの発言内容でした。どんな場所でも発言がぶれてないです。マルオ氏は輸入商材(この場合コーヒー)を扱うなら英語ができないとダメと力説していました。アトランタでも痛感した事で耳の痛い話。
<Utz Kapeh>
芝パークホテルで開催。いろいろ読み方があるようですがここでは「ウツカペ」にしときます。マヤ語で「良いコーヒー」の意味。トレサビリティーを明確にしたコーヒーを認定しており、今般、日本に事務所を開設。SCAAのクリスチャン会長がガテマラの代表になっています。 クリスチャン会長が連日の講演に来られたので、SCAA及びウツカペの日本語版ホームページ開設できないか質問しましたが、SCAAのHPは「今のところ未定」、ウツカペは「日本事務所も開設したので作成する」との回答でした。ピコの田那辺氏もSCAAのカンファレンスを日本で開催する計画はないか?等質問していました。

<SCAA(米国スペシャリティーコーヒー協会)クリスチャン・ウォルサーズ会長の講演>
SCAAは1982年発足。現在会員は40ヶ国3000人でリテール38%、大手ロースター16%、生豆卸・生産者等11%、メーカー・流通20%、個人・準会員15%。新しいピラミッドの説明もあり、SCAAカッピングフォーム80点ライン以上で「QCertified Spesialty Grade」が加わりました。アトランタでアピールされていたQ認証がこの中には入ります。 アメリカのスペシャリティーコーヒーのマーケットは現在16%、これを30%にするこ
とがSCAAの目標との事です。 クリスチャン会長自らブラジル・セラードコーヒーのカッピングを実演。マイクを
通してのせいか、コーヒーを吸い込む音がすごかったです。また、吸い込む時間が長かった事が特徴。 また、アメリカ人は大きなカップで大量に時間をかけてコーヒーを飲む人が多いとの事で、冷めたコーヒーの品質も重視している点が特徴。冷めると、おいしくないコーヒーはフレーバー・クオリティーが低下する。良いコーヒーはクオリティーを保つ。スペシャリティーコーヒーはクオリティーが上昇する事もある、との説明。冷めるとコーヒーの善し悪しが確かにわかります。それをカッピング評価に取り入れた点は画期的です。 SCAAの香味表現はワインや香水と共通していると説明あり、フローラルやフ
ルーティー・ナッツetc… ものすごく多い。店頭でのコーヒー説明は単に苦味3 酸味2etcといった数字だけでは時代遅れとなってしまいそう。的確に香味を判断できる能力、表現力をもっともっと身につけねばならないと実感。これからも鍛錬の日々です。
<シンポジウム「日本でのスペシャリティーコーヒーの将来像」堀口氏・マルオ氏>
堀口氏はいつも通りの発言内容でした。どんな場所でも発言がぶれてないです。マルオ氏は輸入商材(この場合コーヒー)を扱うなら英語ができないとダメと力説していました。アトランタでも痛感した事で耳の痛い話。
<Utz Kapeh>
芝パークホテルで開催。いろいろ読み方があるようですがここでは「ウツカペ」にしときます。マヤ語で「良いコーヒー」の意味。トレサビリティーを明確にしたコーヒーを認定しており、今般、日本に事務所を開設。SCAAのクリスチャン会長がガテマラの代表になっています。 クリスチャン会長が連日の講演に来られたので、SCAA及びウツカペの日本語版ホームページ開設できないか質問しましたが、SCAAのHPは「今のところ未定」、ウツカペは「日本事務所も開設したので作成する」との回答でした。ピコの田那辺氏もSCAAのカンファレンスを日本で開催する計画はないか?等質問していました。


SCAAアトランタ大会 2004年4月23日~26日
堀口氏を始め珈琲工房ホリグチスタッフ、LECメンバーと共に参加しました。
<一日目>
成田からヒューストン経由で約15時間かけアトランタへ。混み合っている為、機内ではメンバーバラバラとなり、私もでっかいアメリカ人の隣で窮屈でした。エコノミー症候群にならないようトイレに立った時は入念にストレットや軽運動を行なう。あとは京大の辻村助教授の「コーヒーと南北問題」を読む。内容は読み応えあるのだが、引用が多くて読みづらい。 ヒューストン空港の入国審査では別室に呼ばれるハプニングが……。英語ができない悲哀を味わう。英語の夢を見て英語の寝言を言うといわれる珈琲工房の伊藤さんが先に行ってし
まった事が悔やまれます。
無事、入国できトランジット待ち時間、ピコの田那辺さんやほろにがの小島さんがシアトル系Sのホットコーヒーやカフェラテを買ってきて、みんなで飲み合う。シアトル系本場のカフェラテはミルクが違うのか、とても飲めなかった。多分ほとんどの日本人は飲めないのではと感じる味です。アトランタには夜到着。シェラトンホテルでチェックインし夕食へ。アメリカの食べ物がどんなものなのか関心があったため今回の旅の楽しみの一つにしていました。予想通りボリュームがすごい。大食いの私でも食べきれなかったりします。かってゴールドコーストで体験した事と同じ事がよみがえります。




<二日目>
台湾の三上さん夫妻が合流。カンファレンス会場に向かう途中、ダンキンドーナツの移動販売車が販促なのかドリンクを無料で配っていました。私もちゃっかり頂き、飲んでみるとまあまあいける味でした。コーヒーバリエーションドリンクで生クリームやチョコソース、トッピングが盛りだくさんで甘い飲み物。アメリカ人好みの味。まずは「レインフォレストアライアンス」の朝食会に出席。日本でもセミナーに参加したのでよく知っています。レインフォレストの認証を受けた農園ではエルサルバドルのモンテシオン農園やコロンビア・オズワルド農園を当店では販売していました。朝食会終了後、日本人と見てか我々のテーブルにニカラグアの農園主がやってきて猛烈に売り込みをかける。生産地にとって日本は重要なマーケットとの認識が強い事を実感しました。朝食後、少し時間ができたため、CNNで放送局内のツアーに参加。CNNのショップで皆買物等していたが、まだ買わなくてもいいだろうと思い、何も買わず。これが、のちのち後悔する事になる。なぜなら観光はCNNのみで買物する時間がなく、あとはコーヒー漬けになったからです。アトランタはコカコーラの本社がありますが、残念ながらいけませんでした。CNNで軽い昼食をとる。Dドーナツのコーヒーやらをみんなで飲んでみる。アメリカでスタバを追走しているといわれるDは日本からは撤退したが、アメリカでは人気の様子。堀口氏もSよりDのクオリティが多少高いとの評価でした。
私はCNN内にあったショップでカフェラテをオーダー。出来上がるまでの一部始終を見てみるとエスプレッソは抽出の基本など何も守られてなく、クレマもない古くなった豆を使用している事がすぐわかりました。また、不潔な印象も感じ取れ、この点では当店もより一層清掃に気をつけなければと思った次第です。カフェラテを飲んでみて、これは昨日飲んだシアトル系と同じじゃないかということに気づく。ミルクがおかしいのです(多分日本人にとってはですが)。以後ラテを飲む事はしませんでした。
いよいよ会場入り。入口前でコロンビア・オズワルド農園のオズワルド氏と会う。アメリカは禁煙の場所が多く、会場内は禁煙。入口前で会ったのは禁煙外でオズワルド氏がタバコ好きだからかもしれません。会場では生豆のサンプル確保を中心に各ブースをさっと見てまわる。会場は日本で
の「ホテレスショー」のようなイメージ。初日はブラジル・チーマ農園のクラウジオ氏やカショエイラ農園のガブリエル氏ら農園主とも会う。夜は、日本コーヒー文化学会の面々と共に鉄板焼店で夕食。会った事がなくても名前や顔を知っているこの世界では有名な方々が結構参加されていました。




<三日目>
今日はガテマラのAna cafe(アナカフェ ガテマラ国立コーヒー協会)の朝食会。別のホテルが会場。
日本はガテマラコーヒーの全輸出量がアメリカに次いで第二位となっており、ガテマラとしても日本は重要なマーケットとの位置付け。このツアーの後、堀口氏はガテマラに向いガテマラコーヒーのコンテスト審査員として参加しました。朝食会にはUCCの上島社長も参加。我々のテーブルに来て、堀口氏と談笑していました。堀口氏を「私の智恵袋」と皆に紹介していました。このホテルではディスカウンターとして名の知れた日本のコーヒー店社長も見かけましたが、スペシャルティーとどう関連があるのか不思議でした。最先端を吸収しようとの意欲はあると思われ関心です。会場では北米バリスタ選手権も開催されており、上位3位全て女性でした。バリスタの動きを見ていると何となく適当なように感じてしまうが、さりげない身のこなしが一流なのかもしれません。審査員や観衆やらで出場者は緊張するでしょうね。時々観客が沸いたりするのですが、何を言っているのかわからないので残念。会場にアストリアのブーズがありのぞいてみる。当店のエスプレッソマシンはアストリアで、ブースに同型のマシンがあって感動。また、手動レバーのついた新タイプもあり、高いんだろうなぁ~と思いつつ後にする。夕方にマルオ修三氏のセミナー「日本のコーヒー市場における光と陰」、UCC川島良彰氏「ブルーマウンテンコーヒーが日本の高品質市場で認められた背景」を拝聴。講演後、アメリカの参加者が質問していたが、さすがに質問が鋭い。すぐ後ろに座っていたUCC上島社長も心なしか複雑そうな顔でした。帰りにハワイのコナ100松本農園の松本氏と面談。若いが情熱が感じられる方です。当店で販売している農園の農園主と日本語で話ができるというのは幸せなことです。ハワイでの再会を約す。夜は中華料理店で食事。一口にコーヒー業界といっても色々な方が関わっています。そのような方々の話は印象に残るものでした。


<四日目>
堀口氏のセミナーが開催。私は気合を入れてスーツを着込むが、皆には「ジャパニーズサラリーマン」と不評でした。内容は日本市場の現状や体制、スペシャルティー市場のための流通といった内容。ブラジルのセラードとの関連で説明がありました。スピーチはすべて英語でした。本日は最終日なのでコーヒーグッズを買い込む。タンパーは15$と破格の安さ、日本では1万円はするものをゲットできました。また、カプチーノカップやコーヒーポットは店内で使用しています。どれも日本より安く、いつから日本は物価高になったのか考えてしまいました。コーヒー器具のアンテーク本やコーヒーの古典ユーカースの「オールアバウトコーヒー」も購入。しかし、英語なんでどうしょうかと思案しています。 フレーバーやスムージー等のカフェメニューバリエーションのブースも多く出展してましたが、なかなかじっくり見る時間が作れませんでした。会場内で札幌の「もっと!コーヒーセレクション」渡辺さんとSCAAクリスチャン会長と面談。会長は6月に日本に行くのでまた会おうと話していました。名残惜しかったですが、これでカンファレンスは終了です。夜はホテルのレストランでお別れ会を兼ねた夕食。ついに終わりの時が来ました。ちなみにアメリカ人は狂牛病を気にしている様子は感じられませんでした。そしてコーラが大好き。帰りはニューヨーク経由で帰国。アトランタでは土産屋らしい店がほとんどなく、ニューヨーク空港で見ようと考えていたが、乗り継ぎ時間がないとの事でまったく見ることができませんでした。せっかくニューヨークに来たのに……
<最後に>
今回のツアー参加は今後の仕事に影響を与えるものでした。アメリカでの流行が遅れて日本に入ってくるパターンが多い中、最先端のコーヒー情報は非常に有益です。ただ、問題は英語ですね。英語が話せて各国のかたがたと直接話せたらどんなに良い事でしょうか。矢沢永吉氏が「アメリカは言葉も占領してくれれば日本の音楽はもっとグローバルになっていた」といった内容を著書で述べていましたが、そう思っちゃいますね。日本語がなくなるのも問題ですけど。今後さらに日本でスペシャルティーコーヒーが増える事は間違いないでしょう。また、「スペシャルティーコーヒー」という言葉が氾濫するに違いないでしょう。本当にスペシャルティーなのか、まやかしなのかを判断する基準を作る必要があることを再認識しました。グローバルにはSCAAが担う事になりそうです。日本では堀口氏を始めとするLCFがそうなるよう日々鍛錬が必要です。
<一日目>
成田からヒューストン経由で約15時間かけアトランタへ。混み合っている為、機内ではメンバーバラバラとなり、私もでっかいアメリカ人の隣で窮屈でした。エコノミー症候群にならないようトイレに立った時は入念にストレットや軽運動を行なう。あとは京大の辻村助教授の「コーヒーと南北問題」を読む。内容は読み応えあるのだが、引用が多くて読みづらい。 ヒューストン空港の入国審査では別室に呼ばれるハプニングが……。英語ができない悲哀を味わう。英語の夢を見て英語の寝言を言うといわれる珈琲工房の伊藤さんが先に行ってし
まった事が悔やまれます。
無事、入国できトランジット待ち時間、ピコの田那辺さんやほろにがの小島さんがシアトル系Sのホットコーヒーやカフェラテを買ってきて、みんなで飲み合う。シアトル系本場のカフェラテはミルクが違うのか、とても飲めなかった。多分ほとんどの日本人は飲めないのではと感じる味です。アトランタには夜到着。シェラトンホテルでチェックインし夕食へ。アメリカの食べ物がどんなものなのか関心があったため今回の旅の楽しみの一つにしていました。予想通りボリュームがすごい。大食いの私でも食べきれなかったりします。かってゴールドコーストで体験した事と同じ事がよみがえります。




<二日目>
台湾の三上さん夫妻が合流。カンファレンス会場に向かう途中、ダンキンドーナツの移動販売車が販促なのかドリンクを無料で配っていました。私もちゃっかり頂き、飲んでみるとまあまあいける味でした。コーヒーバリエーションドリンクで生クリームやチョコソース、トッピングが盛りだくさんで甘い飲み物。アメリカ人好みの味。まずは「レインフォレストアライアンス」の朝食会に出席。日本でもセミナーに参加したのでよく知っています。レインフォレストの認証を受けた農園ではエルサルバドルのモンテシオン農園やコロンビア・オズワルド農園を当店では販売していました。朝食会終了後、日本人と見てか我々のテーブルにニカラグアの農園主がやってきて猛烈に売り込みをかける。生産地にとって日本は重要なマーケットとの認識が強い事を実感しました。朝食後、少し時間ができたため、CNNで放送局内のツアーに参加。CNNのショップで皆買物等していたが、まだ買わなくてもいいだろうと思い、何も買わず。これが、のちのち後悔する事になる。なぜなら観光はCNNのみで買物する時間がなく、あとはコーヒー漬けになったからです。アトランタはコカコーラの本社がありますが、残念ながらいけませんでした。CNNで軽い昼食をとる。Dドーナツのコーヒーやらをみんなで飲んでみる。アメリカでスタバを追走しているといわれるDは日本からは撤退したが、アメリカでは人気の様子。堀口氏もSよりDのクオリティが多少高いとの評価でした。
私はCNN内にあったショップでカフェラテをオーダー。出来上がるまでの一部始終を見てみるとエスプレッソは抽出の基本など何も守られてなく、クレマもない古くなった豆を使用している事がすぐわかりました。また、不潔な印象も感じ取れ、この点では当店もより一層清掃に気をつけなければと思った次第です。カフェラテを飲んでみて、これは昨日飲んだシアトル系と同じじゃないかということに気づく。ミルクがおかしいのです(多分日本人にとってはですが)。以後ラテを飲む事はしませんでした。
いよいよ会場入り。入口前でコロンビア・オズワルド農園のオズワルド氏と会う。アメリカは禁煙の場所が多く、会場内は禁煙。入口前で会ったのは禁煙外でオズワルド氏がタバコ好きだからかもしれません。会場では生豆のサンプル確保を中心に各ブースをさっと見てまわる。会場は日本で
の「ホテレスショー」のようなイメージ。初日はブラジル・チーマ農園のクラウジオ氏やカショエイラ農園のガブリエル氏ら農園主とも会う。夜は、日本コーヒー文化学会の面々と共に鉄板焼店で夕食。会った事がなくても名前や顔を知っているこの世界では有名な方々が結構参加されていました。




<三日目>
今日はガテマラのAna cafe(アナカフェ ガテマラ国立コーヒー協会)の朝食会。別のホテルが会場。
日本はガテマラコーヒーの全輸出量がアメリカに次いで第二位となっており、ガテマラとしても日本は重要なマーケットとの位置付け。このツアーの後、堀口氏はガテマラに向いガテマラコーヒーのコンテスト審査員として参加しました。朝食会にはUCCの上島社長も参加。我々のテーブルに来て、堀口氏と談笑していました。堀口氏を「私の智恵袋」と皆に紹介していました。このホテルではディスカウンターとして名の知れた日本のコーヒー店社長も見かけましたが、スペシャルティーとどう関連があるのか不思議でした。最先端を吸収しようとの意欲はあると思われ関心です。会場では北米バリスタ選手権も開催されており、上位3位全て女性でした。バリスタの動きを見ていると何となく適当なように感じてしまうが、さりげない身のこなしが一流なのかもしれません。審査員や観衆やらで出場者は緊張するでしょうね。時々観客が沸いたりするのですが、何を言っているのかわからないので残念。会場にアストリアのブーズがありのぞいてみる。当店のエスプレッソマシンはアストリアで、ブースに同型のマシンがあって感動。また、手動レバーのついた新タイプもあり、高いんだろうなぁ~と思いつつ後にする。夕方にマルオ修三氏のセミナー「日本のコーヒー市場における光と陰」、UCC川島良彰氏「ブルーマウンテンコーヒーが日本の高品質市場で認められた背景」を拝聴。講演後、アメリカの参加者が質問していたが、さすがに質問が鋭い。すぐ後ろに座っていたUCC上島社長も心なしか複雑そうな顔でした。帰りにハワイのコナ100松本農園の松本氏と面談。若いが情熱が感じられる方です。当店で販売している農園の農園主と日本語で話ができるというのは幸せなことです。ハワイでの再会を約す。夜は中華料理店で食事。一口にコーヒー業界といっても色々な方が関わっています。そのような方々の話は印象に残るものでした。


<四日目>
堀口氏のセミナーが開催。私は気合を入れてスーツを着込むが、皆には「ジャパニーズサラリーマン」と不評でした。内容は日本市場の現状や体制、スペシャルティー市場のための流通といった内容。ブラジルのセラードとの関連で説明がありました。スピーチはすべて英語でした。本日は最終日なのでコーヒーグッズを買い込む。タンパーは15$と破格の安さ、日本では1万円はするものをゲットできました。また、カプチーノカップやコーヒーポットは店内で使用しています。どれも日本より安く、いつから日本は物価高になったのか考えてしまいました。コーヒー器具のアンテーク本やコーヒーの古典ユーカースの「オールアバウトコーヒー」も購入。しかし、英語なんでどうしょうかと思案しています。 フレーバーやスムージー等のカフェメニューバリエーションのブースも多く出展してましたが、なかなかじっくり見る時間が作れませんでした。会場内で札幌の「もっと!コーヒーセレクション」渡辺さんとSCAAクリスチャン会長と面談。会長は6月に日本に行くのでまた会おうと話していました。名残惜しかったですが、これでカンファレンスは終了です。夜はホテルのレストランでお別れ会を兼ねた夕食。ついに終わりの時が来ました。ちなみにアメリカ人は狂牛病を気にしている様子は感じられませんでした。そしてコーラが大好き。帰りはニューヨーク経由で帰国。アトランタでは土産屋らしい店がほとんどなく、ニューヨーク空港で見ようと考えていたが、乗り継ぎ時間がないとの事でまったく見ることができませんでした。せっかくニューヨークに来たのに……
<最後に>
今回のツアー参加は今後の仕事に影響を与えるものでした。アメリカでの流行が遅れて日本に入ってくるパターンが多い中、最先端のコーヒー情報は非常に有益です。ただ、問題は英語ですね。英語が話せて各国のかたがたと直接話せたらどんなに良い事でしょうか。矢沢永吉氏が「アメリカは言葉も占領してくれれば日本の音楽はもっとグローバルになっていた」といった内容を著書で述べていましたが、そう思っちゃいますね。日本語がなくなるのも問題ですけど。今後さらに日本でスペシャルティーコーヒーが増える事は間違いないでしょう。また、「スペシャルティーコーヒー」という言葉が氾濫するに違いないでしょう。本当にスペシャルティーなのか、まやかしなのかを判断する基準を作る必要があることを再認識しました。グローバルにはSCAAが担う事になりそうです。日本では堀口氏を始めとするLCFがそうなるよう日々鍛錬が必要です。